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テクニック - Technique - 作品づくり (見せ方 (1) - 作品を考える、舞台での動き)・・・ご参考までに < back


凝ったストーリーの例として、こんなところに書いてしまうのは恥ずかしいんですが、マイムの作品にしようかとメモしておいたネタを参考までに記しておきましょう。こういうストーリーもマイムで表現しうるという例ぐらいに思っていただければ幸いです。

「徹夜明け。どうにか仕事の書類づくりも終わって、のびをしながら夜が明けて間もない窓の外を見る。ふと向かいのビルに目をやると思わぬ光景が。男が2人、乱闘をしている。その末、片方が一方の首を絞め、殺してしまう。
その間中、現場に目が釘付けになっていたが、次の瞬間、殺人を犯した男と自分の目が合ってしまう。あわててカーテンを閉める。やばい。
警察に通報しようと電話をとる。・・つながらない。直接交番に行こうか。そう思って玄関に向かおうとしたときにチャイムが鳴る。
ドアののぞき穴から見ると、さっきの殺人犯が・・。チャイムの音はやみ、激しいノックの音がする。ノックの音はすさまじくなり、ドアが壊されそうな勢いになる。もう一度電話をかけようと受話器を取るが、電話は死んでいる。何をどうやったのか、電話線は切られていた。
ノックの音はますます激しくなり、ついにはドアが壊され、男が襲ってきた・・・ところで目が覚める。
『やれやれ』と思って、起きあがり、カーテンを開けて窓の外を眺める。その視線の先では、さっきの夢の男が相手の首を絞めていた・・・」

(※ 実際に脚本を起こすときは、「やばい」とかそういう感情描写はあまり書かず、動きを主体にもっと無駄を省いて書いています。脚本は、基本的にスタッフの方にきっかけ取りのために参照してもらうものなので。ただ、HTMLでそんな風に書くのも面倒なので、上では小説の要約とでもいった風に書いています。
マイムの脚本の書き方は別に決まった作法があるわけではないんで、音響/照明のスタッフさんにわかってもらいやすいように書けばよいでしょう。スタッフさんが関係しない場合は脚本を書く必要はありませんが、それでもストーリーの整理など、紙に書いて考えるのは効果的です)

・・・やれやれ。夢落ちばっかりだな。サスペンス系の話ができないかとひり出した話ですが、ストーリーとしては凡庸の域を出ないですね (かと言って、マイムでこれ以上凝った内容を出すとなると、それも難しい)。いやはや、お恥ずかしい。

それはともかく、肝心な点は、このようなストーリーをひねり出すときに、マイムではどのような見せ方にすればいいか、どのような舞台の使い方をすればいいかというのを、常に考えながら書いているという点です。

たとえば、大きく言って2人の男が登場しますが、その2人の立ち位置をどうとろうか、あるいはこの2人をどういった順序で切り替えて見せていこうか、演出効果を使うとすればどういう手があるだろうか、などなど考えながらストーリーをまとめています。

(※ ところで、この作品は実際に舞台にのせたことはありません。もう2年以上前に書いたものなのですが・・・サイコ・サスペンスがまあまあ流行ってた頃ですね。わざわざ板の上にのせるほどでもないと言えば、まぁそうなんだけど。この手の習作レベルのストーリーはなんだか使われないままたまっていきます)





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