首の運動
次は首を動かしましょう。 と言っても、普通の準備体操と同じです。 首は大事なところなので、ゆっくりていねいに動かしてください。 右を向いて、次は左。前に倒して、次は後ろに倒す。それができたら左右に倒します。 少し変わったのもやってみましょう。斜め後ろに倒します。頭がVの字を描くように首を動かします。 最後にゆっくり頭をまわして、ここまでが準備。 次に、普段あまりやらない動きを。 頭を傾けずに(垂直を保ったまま)、水平に動かします。 インド舞踊でよく見るあれですね。 ただ、普段動かしつけないところなので、決して無理はしないように。 慣れないうちは小さい動きでかまいません。 顔が横に倒れないように、注意深く動かしてください。 最初は右の図のように両手を上げて、腕に耳を付けるつもりで動かすと感覚が分かります。 次に前後にも動かします。 これはたぶん横よりも楽ですね。顔が前後に倒れないように気をつけてください。 |
分 解
上の動きのように身体の一部だけを(ほかの部分は動かさずに)動かすことを、分解とかアイソレーションとか呼びます。ここで紹介した動きはすべて首だけを動かしている運動なので、首の分解ということになります。 分解はパントマイムの基本となる身体の使い方の一つです。具体的にどういう風に応用するかは「壁 - - 固定と力の入れ方について」で説明します。 分解は首だけでなく、身体のあらゆる部分で行います。 首と同じく胸、腰も前後左右に動かしてみましょう。ただし、首のときと同じように、あくまで垂直のまま傾けたりしないで動かします。 右の画像は胸を左右に水平に動かす例です。 胸の脇に糸がついていて、その糸を水平に引っぱられたようなイメージで動かします。 これができたら、前後にも動かしてみてください。また、腰も同じように前後左右に動かしてみましょう。 −− さて、分解を行う上で注意すべき点は、無駄な力を入れないことです。 力を入れるというのは筋肉を収縮させることですから、その筋肉につながっているところが引っぱられるわけです。たとえば、上の図のように胸を動かす場合に、お腹に力が入ると胸が水平でなく、腹の方に傾いて動いてしまいます。 分解に限らず、パントマイムでは無駄な力を使わないというのが、ポイントの1つです。 |
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