旅館やホテルになぜかよく置いてあるアレです。
正方形をいくつかのピースに切り分けたもので、そのすべてのピースを重ならないように並べて、いろいろな形を作って楽しむ古典パズルです。
タングラムが一番有名なのですが、調べてみると、この系統のパズルは幾種類もあるようです。今回のプログラムでは、4種類を用意しました。
KALPTNG0.lzh (LZH圧縮) - 11/5
KALPTNG0.zip (ZIP圧縮) - 11/5
[お断り]
このプログラムを使用したことで、どのような損害または障害が発生したとしても、作者は一切その責任を負いません。ご使用は、あくまで自己責任で行ってください。
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[改版履歴]
03.11.5
正式公開
各ピースをペンでドラッグすると、移動します。
ただし、ペン操作には慣れやコツが必要です。反応が少々鈍かったり、自分が意図したのと別のピースをつかんでしまうときがあります。
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[逆送り]、[順送り]の各ボタンで、直前までペンでタッチしていたピースを45度単位で回転します。
[逆送り]ボタンは反時計回り、[順送り]ボタンは時計回りです。
[決定]ボタンで、直前までペンでタッチしていたピースを裏返します。左右または上下が反転します。
スクロール キーで、直前までペンでタッチしていたピースの位置を微調整できます。キーを押した方向に1ドット単位でピースが移動します。
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画面右下の図柄は問題(シルエット)です。この部分をペンタッチすると、別の問題が表示されます。各パズルにつき、それぞれ12種類用意しています。
なお、問題の図柄を完成させても、判定等は行われません。
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Q キー
最初からやり直し(パズルの選択メニューを表示)
[戻る]、[中断]キー
強制終了
■ スプライトの回転機能について
まず、プログラム的なことについて少々。
このプログラムでは、9Bのスプライト回転機能というのを使っています。ところが、この回転機能自体は、正式に公開されている機能ではありません (ただし、9Bの作者である944さんは、『モバイルプレス』という雑誌で機能の存在を公言されています)。
このプログラムでは、以前に少し聞きかじっていた情報と独自の解析を基に、「スプライト回転機能」を使っています。基本的に問題なく使えていますが、未公開機能ゆえ、将来的に仕様が変わって使えなくなったり、意外な問題点が潜んでいる可能性があります。この点、あらかじめご理解ください。
■ ピースを回転させると画像が汚い
ピースを回転させると端がノイジーな表示になったり、頂点が欠けたりすることがあります。これは仕様です。
これは上記のスプライト回転機能に伴う制限です。
■ ときどき意図したのとは異なるピースを拾ってしまう
これも仕様です。
なるべくピースの中央部分とおぼしき辺りをペンタッチすると、少しましになります。
これまた、スプライトという機能に伴う制限です。
■ 図形を完成させたが、少し隙間が空いてしまったり、はみ出てしまう
ピースには、多少「遊び」の部分が設けてあります。また、回転による多少のぶれも起こります。1〜2ドットの隙間やはみ出しは、誤差とお考えください。
■ ピースの色を変えたい
ピースに濃淡があるので、完成したシルエットが美しくないと思われる方は、次のファイルをダウンロードして、展開後に生成される画像ファイルを上書きでコピーしてください。白一色のピースです。
KALPTNGW.lzh
各ピースに色がほしいと思われる方は、次のファイルをご利用ください。ごく淡い青・赤・黄のピースです。
KALPTNGC.lzh
もっとカラフルなものを望まれる場合は、白一色のピースをダウンロードし、コンピュータ上で画像系のソフトを使って、お好きな色を塗ってください。なお、その際は256色のビットマップ形式(.BMP)で画像を保存する必要があります。
オリジナルの画像(グレーの濃淡)に戻す場合は、次のファイルをご利用ください。
KALPTNGG.lzh
■ 問題で、似ているようで微妙に違う形があるけど、これって正しいの?
だいじょうぶ、解けます。むしろ、この辺がパズルとしての面白さなわけで。
ちなみに、この種の問題は「パラドックス」と呼ばれているようです。
■ 問題をやってみたが、画面内に収まらない
横長の問題の場合、ザウルスを横持ちにしてお試しください。
■ もっと問題がほしい
知恵の板/タングラム関係のサイトをあたってください。
休日のタングラム、頭のよくなるパズル、知恵の板 & Java on Palmなど。
なお、このプログラムでは、回転が45度単位なので、中にはできない問題もあると思います。その点はご容赦を。
■ 気に入った図形ができたので保存したい
9Bの画面キャプチャ機能を使ってください。画面キャプチャ機能は、[操作メニュー]ボタンを押すと表示されるメニューから利用できます。
スプライトを回転できるのなら「知恵の板」だろうと、安直に作り始めたのですが、これほど種類が豊富とは新しい発見でした。以下、今回のプログラムで用意した4つのパズルについて、ごく簡単にご紹介を。
タングラム(七巧板)
中国生まれで、19世紀頃にヨーロッパではやったそうです。この種のシルエット・パズルでは最も有名で、問題も豊富です。
清少納言の知恵の板
このパズルは、どうやら日本生まれのようです。18世紀頃にはすでに、問題を集めた本が出ていたそうな。正方形を作る方法が2種類あるなど、結構パズルとしても奥深いように思います。なお、本当に清少納言が作った/使っていたかどうかは不明。
ピタゴラス
うーん、名前からしてこれも古典のようですが、情報が少ない。正方形のピースが2つあって、意外と造形に悩まされます。
インサイト
ピース数が5つです。ピース数が少ないものの、なかなか変化のある造形を楽しめます。これの名前の由来は何なんだろう?
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より詳しくは、下記に記した知恵の板/タングラム関係のサイトを参照してください。
今回のプログラム等の作成にあたり、次のサイトを参考にしました。
休日のタングラム
きれいにまとめられたページです。Windows 用タングラム・エディタが公開されていて、今回のプログラム用の問題を作成したり、問題そのものでも大変お世話になりました。
頭のよくなるパズル
問題が各種取りそろえられています。タングラムの古典問題集である「七巧図合璧」の問題が紹介されているのが、興味深いです。
知恵の板 & Java on Palm
知恵の板各種の問題が紹介されています。文字類の造形には、頭が下がります。
各サイトの公開に感謝いたします。