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テクニック - Technique - 基礎的な肉体訓練 (準備、まっすぐ立つ) next >


準 備
まずは、具体的なテクニックではなく、準備体操をかねて身体を動かしていきましょう。
パントマイム独特の運動もあれば、一般的に準備体操でやるような動きもあります。

服は動きやすい格好で。靴はバレエ・シューズが理想と言われてますけど、裸足が一番という考え方も。すべりすぎず、すべらなさすぎずで好みのものを履いてください。

まずは、身体を軽く暖めておきましょう。
レッスンではよく、リトミックというリズム運動をやったりします。 身体を暖めつつ、リズム感も養えると一石二鳥なんですね。
もちろん、身体を暖めるのに筋力トレーニングをしてもかまいません。

身体が暖まったら怪我をしないようにストレッチをしておきましょう。背中や脇の筋、アキレス腱なんかを伸ばしておいてください。冬場は特に筋を痛めやすいので、これらウォーミングアップを怠らないようにしましょう。
パントマイムは普段使わない筋肉を使うことがえてしてあります。身体を動かした後、筋肉をほぐすのにもストレッチは有効です。


・・・準備ができたら、「まっすぐ立つ」ところから始めます。

まっすぐ立つ
まっすぐ立つ図、正面と横から - standing, front and side view まずは頭を真っ白にして、まっすぐ立ってみてください。
できれば二人以上で、交代で立ってみるとよいでしょう。一人でやる場合は、鏡の前で。

個人差はありますが、人間の身体は完全な対称にはできてなく、右半身と左半身で骨格や肉付きが微妙に異なります。 自分の気持ちではまっすぐ立っていても、骨格や肉付きの関係で外からはゆがんで見えることがあります。
また、仕事や癖によって身体が微妙に歪んでしまっていることもあります。

できれば、ちゃんとまっすぐになっているかどうか誰かにチェックしてもらいましょう。
もし歪んだ立ち方をしているなら、直していきます。 肩に力が入っていれば、力を抜いて、右に倒れているなら右側を少し起こします。
一人の場合、猫背になっているなど前後の歪みがわかりにくいので注意してください。
また、必要なところ以外の力は抜いてください。無駄な力が入っていると、身体が萎縮して歪みが生じる場合があります。

まっすぐ立つというのは、一番まっさらな「素(ス)」の状態です。ところがまっさらなつもりで立ったのに身体が歪んでいると、お客さんには素でない状態に見えます。たとえば自分ではまっすぐ立っているつもりなのに背中が曲がっていると、外からは年老いた人を表現しているように見えてしまいます。
まっさらな状態を見せるためには、どんな状態がまっすぐか把握しておく必要があるのです。

つま先立ちの図 - standing on tiptoe まっすぐ立てたら、つま先立ちをしてみましょう。
頭のてっぺんに糸がついていて、その糸がひっぱられるようにイメージして身体をゆっくり持ち上げます。ただし、肩や背中など使っていないところの力は抜いたままで。

この糸のついているところから地面へ垂直に下ろした線が、あなたの中心を通る軸です。
中心が床に対してまっすぐでないと、つま先立ちの状態ではふらついたり、倒れないようにぎゅっとつま先で踏ん張ったり、無理な力を入れて身体がこわばったりします。
この、身体の中心軸を常にどこかに意識してください。中心の軸がしっかりしていることが、身体の移動がスムーズにできるとか、バランス感覚とか、そういったことの基本となります。






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