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Happy New Century!

今から100年ほど前、19世紀から20世紀になろうとする頃に、その当時にとっての未来 (きっと2000年代の今頃) を夢見て描かれた数々の挿し絵やイラストがあります。

そこには大砲から発射される月への砲弾式旅客車や、やはり大砲で発射される飛行列車が描かれていたり、あるいは巨大建築物に収められた都市や自家用飛行機で飛び回る人々が描かれていたりします。

現代から見るとどこか滑稽ではあるものの、いろんな夢を描ける時代だったのですね。


かたや2001年を迎えた現在、100年後の世界はおろか、10年後の世界さえ予想しようとすると途方に暮れてしまいます。強いて想像してみても、どうもネガティブな方にばかり頭が行ってしまいます。


んー、新世紀を迎えるというのに、こんな貧弱 (で、しかもネガティブ) な想像力ではいけませんね。
もーちっとハッピーな夢を描けるように、頭も心も体も磨いていきたいものです。


ともあれ、今世紀/本年もよろしくお願いいたします。

- nagatomo kaol.



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私事で忙殺されていたせいか、29日の晩になるまで年賀状の絵柄もなーんも浮かびませんでした (ちなみに、ハガキの賀状とこのページで例年同じ図版を使用しています)。去年のを使い回す誘惑に駆られることしきり。でもまあ、どうしたわけかそれなりにまとまってしまうもんです。

・・というわけで今年は、フランスの古い挿画を加工したものを2種。何度か再読込みすればどちらも見られるはずです。

挿画について少々コメントを。

一つはジュール・ヴェルヌ (・・『海底二万里』や『八十日間世界一周』、『十五少年漂流記』あたりが有名です。思い出していただけましたか?) の『地球から月へ』(月世界旅行) の挿画。巨大な大砲を使って月へ砲弾を打ち込もうという企てを描いた話です。挿画には、登場人物の一人が将来の夢 (砲弾に乗って月へ旅行!) について語っている部分が描かれています。

長友は小学生高学年の頃、ジュール・ヴェルヌをしつこくひつこく読む子供でした (ちなみに一番のお気に入りは『神秘の島』)。最近になってこの熱がぶり返し、邦訳では入手が困難な作品を英訳版の電子書籍で読んでいたりします。


もう一つのイラストは、フランスで1900年頃に販売されていたカードとのこと。やはり大砲から発射する羽のついた飛行列車が描かれています。大砲が武器としては時代遅れになりつつあった時代で、軍事技術の平和利用という現在に通じる側面もかすかに見えたりします。・・・って、これは現代人の過ぎた深読み。イラストの作者はそんなこたぁ考えちゃいなかったことでしょう。
右下の飛行自転車 (?) が妙ちくりんでよいですね。